検査科
臨床検査技師は、血液、尿などを扱った検体検査と、生体そのものを検査する生理検査の2つの検査を実施しております。
当検査室では、病気の診断と治療に役立つよう色々な検査を行っております。
検査科の目標
1.患者様が、安心し安全に検査を受けられるよう清潔な環境作りを心がけます。
2.各部門へ最良の検査情報を提供できるように、日々、知識・技術の向上に努めます。
検体検査
●血液を取り扱う緊急検査
血液参考画像
動脈血ガス分析検査
血中のpH、酸素、二酸化炭素などの測定をし、
肺の呼吸機能の状態がわかります。
赤沈(血沈)検査
血中の赤血球が沈降する速度を診ます。
全身の炎症状態の有無がわかります。
出血時間検査
耳朶(みみたぶ)を傷つけ、出血した血液が止まる所まで時間を計測します。
血小板減少、機能低下または、血管がもろくなる(動脈硬化の進行状態)などがわかります。
生化学検査
血液中の糖、タンパク、脂質、体の中で生成される酵素など、全身の状態がわかります。
血液検査
血液中の赤血球、ヘモグロビン量、白血球の数量から貧血、炎症疾患、血液の病気の有無がわかります。
●尿を取り扱う検査
尿沈参考画像
尿定性検査
試験紙を用いて、尿中の糖、タンパク、潜血、pHなど
一般性状を診ます。これと併用して、尿中の固形成分
となる赤血球、白血球、細胞、細菌、結晶などを鏡顕
します。糖代謝、肝・腎機能、尿路感染などの情報が
得られます。
生理機能検査(直接、身体を検査します)
●心臓の働きを診る検査(当院で、3つの心電は図検査を実施しております。)
心電図(標準12誘導)
胸や手足に電極を付けます。
心臓の筋肉が収縮した時、生じる電位変化を体表面から記録し、心臓の活動状態を診ます。不整脈、狭心症、心筋梗塞、心肥大などの心疾患の情報が得られます。
負荷心電図(マスター法)
階段を昇降します。
一定量の運動負荷を加え、運動前と運動後の心電波形の変化を診ます。不整脈の検出や、虚血性心疾患の診断などに有効な情報が得られます。
長時間心電図
小さな心電計を付けて、1日生活します。
普段と同じ生活をしてもらい、24時間の心電図を記録します。不整脈の検出や、狭心症の鑑別診断などに有効な情報が得られます。
●肺(呼吸器)の働きを診る検査
肺機能検査
鼻にクリップをして、大きく呼吸します。
肺活量や呼吸の状態を検査し、肺機能障害の有無を診ます。肺気腫、肺線維症、気管支喘息などの肺疾患の情報が得られます。
スパイロメーター